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鹿島市
鹿島市は佐賀県の南西部にある市で、水深の浅い有明海に面しています。その中でも「肥前鹿島干潟(ひぜんかしまひがた)」は、シギやチドリなど渡り鳥の重要な中継地及び越冬地として、2015年にラムサール条約(水鳥の生息地保全等を目指す国際条約)湿地に登録されました。 南側は佐賀県最高峰の経ヶ岳(標高1076m)をはじめ高い山が連なり、そこから流れ出る清流を生かした上質な米作りや酒造りが盛んです。 1600年代から1800年代にかけて将軍が国を治めた江戸時代に、この地を治めた鹿島鍋島藩(かしまなべしまはん)で「鹿島錦」と呼ばれる特産の伝統工芸品が生み出されました。金箔や銀箔を漆で和紙に貼り、細く切ったものを縦糸に、絹糸を横糸に使った上品な織物です。 また、日本三大稲荷の一つ「祐徳(ゆうとく)稲荷神社」には年間300万人もの参拝者が訪れます。3代鍋島藩主に嫁いだ後陽成(ごようぜい)天皇のひ孫が、1687年に開きました。 このように鹿島市は今も豊かな自然が残り、歴史と伝統が息づく見どころの多い町です。
文化財一覧
光武酒造場
酒造
創業は1688年と、非常に歴史の長い酒蔵です。伝統的建造物群保存地区内にあり、1881年に建てられた主屋は佐賀県遺産にも認定されています。 江戸期には紺屋(こんや:布を植物の藍で青く染める店)でしたが、1868年に酒造業を始めました。 現在では杜氏の教育に力を入れていることから、佐賀県の中でも「光武学校」との異名がある・・・
矢野酒造
酒造
1796年の創業以来、製造販売数量400石(1升瓶4万本分)の小さい蔵ながら品質重視の酒造りに取り組んできました。さらに2003年には、今後水と米だけで作る「純米酒」を製造の中心とする「純米酒宣言」をしました。 主要銘柄は「肥前蔵心」と「竹の園」です。蔵では試飲や購入が可能です。 主屋や中蔵、米を発酵させる菌を培養する・・・
幸姫酒造
酒造
1934年に創業した酒蔵です。主要銘柄の「幸姫(さちひめ)」という名称には、「一人娘に幸せになってほしい」という創業者の願いが込められています。 食中酒として楽しめる純米酒の製造に力を入れており、酒蔵の見学やお酒の試飲もできます。また九州初の地酒を使ったソフトクリームも人気です。 日本三大稲荷の一つに数えられる神社「祐・・・
鹿島市浜庄津町浜金屋町・鹿島市浜中町八本木宿
酒造
肥前浜宿は、当時の領主だった大村市の居館や松岡神社を中心に発展した町並みと、港町の庄津(しょうづ)を核とした町並みを母体として中世(1184~1603年)に生まれた都市です。 豊かな地下水に恵まれたおいしいお米の産地だったために酒造りが盛んとなり、現在でも大きな酒蔵がいくつも立ち並んでいます。 中心部を浜川が流れており・・・
馬場酒造場
酒造
周囲を山に囲まれた自然豊かな能古見(のごみ)地区で、1795年の創業以来200年以上にわたり日本酒を作り続けてきた酒蔵で、佐賀県遺産に認定されています。 1868年以前に建てられたと考えられる第一蔵は、東西に大棟を載せる入母屋造りで、木造2階建ての浅瓦葺きです。仕込み時期に酒米を蒸す湯気が勢いよく立ち上る様子は、季節感・・・
富久千代酒造
酒造
創業は1920年代ごろ。米のぬか(皮に近い硬い部分)を取り除いて白くする精米所と、その米を蒸して麹(こうじ)菌を振りかけ米麹を作る麴室、そして一号蔵の3つの建物が、国の登録有形文化財に指定されています。 一号蔵は1921年ごろに建てられた木造2階建ての瓦葺きの建物で、建築面積は522平米。敷地西側のほぼ中央に、東西棟で・・・