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近年人気を集めている、いわゆる「芳醇旨口(ほうじゅんうまくち:フルーティーな香りで甘みのある飲みやすいお酒)」に力を入れており、晩酌にぴったりの普段から飲んでいただけるお酒が自慢です。 私はまちづくり公社の社長も兼務しており、宿泊施設を増やしたり、和食処を増やしたりする取り組みもしています。「観光酒蔵肥前屋(峰松蔵)(https://www.hizennya.com/kanko/reservation.html)」も含めて伝統的な施設を生かしながら、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている表情豊かなまちなみ全体を、より楽しんでいただきたいですね。
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解説
創業は1688年と、非常に歴史の長い酒蔵です。伝統的建造物群保存地区内にあり、1881年に建てられた主屋は佐賀県遺産にも認定されています。 江戸期には紺屋(こんや:布を植物の藍で青く染める店)でしたが、1868年に酒造業を始めました。 現在では杜氏の教育に力を入れていることから、佐賀県の中でも「光武学校」との異名があるほど、杜氏を多く輩出している蔵です。 40年ほど前から吟醸酒にも力を入れるようになり、鑑評会でも数々の賞を受賞してきました。近年では世界最大規模のお酒の祭典である「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」でのゴールドメダル受賞をはじめ、さまざまな海外のコンクールで高い評価を得ています。 20年ほど前からお酒を発酵させてアルコール度数をより高めた「焼酎」の生産を始め、2020年からはクラフトジンの生産も始めました。伝統を守りながら時流に沿った製品を開発するチャレンジ精神旺盛な会社です。
伝統的建造物群保存地区内に建つ峰松酒造場(みねまつしゅぞうじょう)は、2019年に光武酒造場に統合され現在では観光酒蔵「肥前屋(ひぜんや)」を営んでいます。1916年に創業しました。
日本酒だけでなく本格焼酎、果実酒、芋焼酎など、光武酒造場で作られた約40種類ものお酒を無料で飲み比べできます。酒造りの材料をかき混ぜる「櫂入れ(かいいれ)」の疑似体験や、以前に蒸し米を作っていた大釜の記念撮影などができます。
また、もう一つの見どころは「昭和の部屋」。日本の高度経済成長期(主に1954年から1973年にかけて)に使っていた電化製品や雑誌、人形などを集めた部屋です。
酒蔵で使わずに保管されていたものを、そのまま捨てるには忍びないという理由で展示したところ、フォトスポットとして人気を集めるようになりました。今ではそれを見た人から、当時の品物が送られてくることもあります。
見る人の年代によって、懐かしくも珍しくも感じられる部屋なので、どのような年代の方もぜひ一度お立ち寄りください。
文化財情報
【時間】
光武酒造場:非公開。建物内の宿泊施設は、コロナ禍を受け一時休業中 観光酒蔵肥前屋:9:00-17:00
【定休日】
1月1日-1月3日
【料金】
なし