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佐賀県の料理の特徴は「濃くて甘い」ことです。それにしっかり合うよう、お米の味がしっかりと出ていることがうちのお酒の特徴です。 10名の地元の生産者と契約栽培で生産した酒米「山田錦」を使い、地元産の素材だけを使った銘柄「能古見」は、たくさんの方の協力を得ながら7年がかりで開発しました。ぜひお試しください。
解説
周囲を山に囲まれた自然豊かな能古見(のごみ)地区で、1795年の創業以来200年以上にわたり日本酒を作り続けてきた酒蔵で、佐賀県遺産に認定されています。 1868年以前に建てられたと考えられる第一蔵は、東西に大棟を載せる入母屋造りで、木造2階建ての浅瓦葺きです。仕込み時期に酒米を蒸す湯気が勢いよく立ち上る様子は、季節感のある景観として親しまれてきました。 主要銘柄は、地名にちなんだ「能古見」。酒蔵ではお酒の購入もできます。 現社長が大学で醸造を学び蔵元に帰ってきたころ、日本酒業界はゆっくりと低迷を続けていました。取次店や小売店の多くは後継者がおらず、今のままで周りと同じように酒造りや販売を続けていても、明るい未来は見えてこない。 そこで一念発起し、地元産の原料米で酒造りをしたいという思いから、JAや生産者と協力の元鹿島で酒米「山田錦」を栽培してもらい、平成5年に発売に至りました。 苦労して作った能古見も当初は贈答用や進物用でしか選ばれませんでしたが、雑誌主催の全国日本酒コンテストで2年連続グランプリを受賞したことをきっかけに知名度が大きく向上。現在では日本酒好きの間で高い評価を得ています。